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人間の知力は、分析知と統合知という二つの面が考えられます。

科学は分析知が関係しており、統合知は直観とか悟りを生む知力ということを意味します。

一般的に言うと、知力とは分析知のことであると思っているのではないでしょうか。

具体的には、分かる、解る、判る、などの言葉から判断しても、わかるとは、分けるということだということが理解できますよね。

しかしながら、分けるだけでは、物事の一切を認識するわけにはいかず、反対に本質から遠ざかることになるのです。

丹田の充実に付随する境地

統合的に物事をとらえ平等に観る知性を、仏教では般若の知恵と呼ばれています。

般若心経の「色即是空 空即是色」の真実は、般若の知恵でないと感じ取れない。

統合知は心が沈静した時、つまりは禅定状態にあって顕現される。

そして、禅定は丹田の充実に付随する境地だということです。

丹田の充実は、大自然との一体感や生命の本質を体で認識させ、自我を宇宙大に拡大させるのであります。

丹田を鍛える効果その1:ストレスに強くなる

例を挙げると、天風会の創始者、中村天風が若さ日に、諜報部員として満洲に渡り、馬賊に襲われる。

唸りを立てる青龍刀の猛攻を辛うじてかわし、斬り伏せたあと、天風の手は硬直して刀から離れなくなり、仲間に広げて貰ってようやくのこと離れたとのことであります。

人斬り天風と恐れられ、無類の暴れん坊だったという若き日の天風師にしてもこうである。

頁剣勝負の凄まじさ、それから受けるストレスははかりしれないのです。

丹田力がなければこれほどまでの強烈なストレスには、人間とても耐えられるものではありません。

自動車には、ショック・アブソーバーという部品が取り付けられています。

もしこれがなければ、路面からの衝撃が全部車体を通じて乗っている人に伝播し、身体は車体もろともたちまちガタガタになってしまうであろう。

丹田はちょうど、車のショック・アブソーバーみたいな役目を果たしているのです。

現代人は絶えず、物理的にも心理的にもストレスにさらされています。

このストレスがあなたの身体や精神を侵略してくるのである。

丹田を鍛える効果で充実した丹田は、ストレスを吸収して、その侵略を防ぐはたらきをします。

試みに上半身の力を抜いて丹田を充実させた状態で、だれかに肩口を押してもらってみましょう。

押す力が丹田に吸収されるのを感じたら、身体は簡単に倒れないでしょう。

また、何か大きな物音がして驚いたとしても、丹田が充実していれば横隔膜が上がって心臓を刺激しないので、動悸が起こらず落ち着いて対処ができるはずです。

驚きのショックも丹田に吸収されてしまうのです。

何か困難な事態に陥った場合でも、丹田が充実していればいたずらに悲嘆することなく、凛然たる勇気が湧き上がってくる。

勇気に満たされていれば、いたずらに悲嘆し、絶望感に打ちひしがれることがなくなる。

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丹田鍛える効果その2:心が安定する

情報を判断するときの心は、静かに澄み切った湖面のようであるのが望ましいが、心が静かに安定していないと、情報はゆがんで認識され、情報処理は当然のことに誤ってなされてしまう。

心の安定は、知識やヤセ我慢的なガンパリではどうにもなるものではない。

身体と心を一つにして身心を安定させることが必要である。

身体と心は頭で考えると別々のように思うが、本来は一つである。

だから身体の安定がなければ心の安定もなく、その逆もまたしかりである。

そして、身心を統一して安定させるのは腹であり、丹田を鍛えることで実現するものである。

丹田を鍛える効果によって身体の姿勢と動作を安定させ、呼吸を安定させれば、自ずと心は安定するものなのである。

丹田を鍛えることによって心が安定するのは、自律神経のバランスが調うからである。

つまり、交感神経と副交感神経の両者のバランスが調うのである。

危険なことに遭遇したとき、我々はその危険に立ち向かって戦うか逃げるといった行動をとる。

闘争するにせよ逃走するにせよ、いずれにしても多大なエネルギーが要求されるわけである。

そのために、呼吸を激しくさせ、心臓の鼓動を高め血圧を上げて、全身にエネルギーを行き渡らせようとする。

戦うときは表面に怒りという感情が表れ、逃げるときは恐怖という感情が表出される。

このように身心を興奮状態にするのが交感神経である。

一方副交感神経は、興奮を抑制し、エネルギーを備蓄するはたらきを持つ。

食べたものを消化するといったときは副交感神経の出番である。

副交感神経がはたらいでいるときは、感情は沈静している。

人間はいざというとき以外は副交感神経主導の状態が望ましいのである。

有事にあっても泰然とし、無事にあっても万般に心配りできるのは腹の人であり、副交感神経主導型の人である。

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