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現代は科学万能で物質文明が合理主義と相まって進化を極めるかのように思われていましたが、人間の精神面でどうにもならない問題に直面しているのではないでしょうか。

本来は健康で幸福であるべき多くの人がストレスやノイローゼなどの精神障害で苦しんでいるのが現状です。

■丹田呼吸法と瞑想の白隠禅師の内観法

そこで今回は、多くの医学者、心理学者や生理学者からストレスをはじめとする精神障害に効果があると高い評価の丹田呼吸法と瞑想を利用した白隠禅師の内観法と軟酥の法を紹介します。

そこでまず、内観錬丹の法ですが、白隠禅師の健康法の書である『夜船閑話』に記されている方法で、その効果について白隠禅師は「病気が治らなかったら首を持って行け!」とまで断言している方法なのです。

■白隠禅師の内観法は身心修養の秘法

白隠禅師自身が若い頃のご自分の経験として、公案を頭で考えすぎ、心火逆上、つまりのぼせてしまい、そのためにノイローゼや肺を病んで死に瀕した事がある。

その時、京都は白河の山奥に白幽仙人を訪ね内観練丹の法を授けられ、丹田呼吸法と瞑想の修行を加える事によって、健康を回復したばかりでなく、白隠の禅は静中に動を含む活き活きとした気合い禅となり、「臨済宗中興の祖」と称せられるようになったのです。

そのような病弱な白隠青年が大禅定力を得るまでの体験をもとに、後進の若い禅僧の厳しい修行による身心の疾患の苦しみを救おうとして著わされたのが白隠禅師の内観法です。

■多くの弟子を救った内観錬丹の法やり方とは

やり方は、まず仰向けに寝て両足を伸ばし、身体中の気をへその回りから気海丹田、腰、脚、足の裏と満たし、次の言葉を何度も繰り返します。

我がこの気海丹田腰脚足心、総に是れ本来の面目、面目何の鼻孔かある。

我がこの気海丹田、総に是れ本分の家郷家郷何の消息かある。

我がこの気海丹田、総に是れ唯心の浄土浄土何の荘厳かある。

我がこの気海丹田、総に是れ己身の弥陀弥陀何の法をか説く。

このように何度も繰り返しイメージを深めていくと、

「一身の元気いつしか腰脚足心の間に充足して、臍下瓢然たること未だ」篠打ちせざる毬の如くなる。」

つまり丹田が充実してひょうたんのようになり、まだ竹の棒で打つ前の蹴毬のように固くなるというのである。

丹田が充実しへその上がくびれているいわゆるひさご腹である。

軟酥の法は簡単にできるイメージ療法

イメージ療法で多くの人に知られているものとしてシュルツの自律訓練法があります。

これは「腕や脚が重くなるあるいは温かくなる」「心臓が静かに規則正しく打っている」「呼吸が楽だ」「みぞおちが温かい」「額が涼しい」といった六段階の公式を順番に自己催眠法で自分に言い聞かせて、ストレスをとり除く心身の健康法として多くの実績を上げています。

しかし白隠禅師は、これよりも二百年も昔に、軟酥の法というイメージ療法を創案していたのです。

しかも、シュルツの方法がリラックスさせることのみに偏して、姿勢や気合に考慮が払われていないきらいがあり、心身の健康法や創造性開発法として応用するには、白隠の軟酥の法が、気合のこもった身心統一の実現に意が用いられている点で、すぐれていると言えるのではないでしょうか。

軟酥の法のやり方

清浄な色と香りのする鴨の卵のような軟酥を頭に載せる。

それが頭を潤し、両肩、両腕、胸、肺、肝臓胃腸、背骨、尾骨を気持ちよく浸しながら降下してくる。

全身の凝りや痛みを癒しながら流れ降りるのである。

両脚を温め潤し、足の土踏まずまで来て止まる。

このようなイメージを何度かくり返すのである。

これによって、内臓の気の滞りをなくし、胃腸のはたらきを活発にし、皮膚は張りが出て、どんな病気でも治すし、徳を積み道を成就することができる、と自隠は自信をもって述べているのです。

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■白隠禅師内観法の成果は…

丹田呼吸法と瞑想による内観法によって、若いときの強度のノイローゼと肺結核を病み、どの医者からも手の施しようがないと見放されて、死をも覚悟した白隠は奇跡的に救われたのです。

その後、健康を取り戻し大禅定力を得て一生涯を原の小寺の住職として押し通され他のですが名声は天下に鳴り響いたのです。

それを表す「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山と原の白隠」とまで言われていたのです。

そして当時は平均寿命も非常に短かったにもかかわらず、当時としては驚異的な84歳の長寿を保たれたのです。

しかもただの長生きではなく70の坂を超えても、歯は一本も欠けず、視力も衰えることなく、若者と一緒に山野を歩き回り、元気に亡くなられる年まで講和をされるなどと大往生の一生だったようです。

白隠禅師の『夜船閑話』に記されている内観錬丹の法は、禅僧ばかりでなく、おおくの一般の人々も救ってきています。

そして、白隠は、もしこの方法で病気が治らなかったら、自分の首を持って行けとまで言い切っている。大変な自信である。

丹田が、「臍下瓠然として未だ篠打ちせざる毬」のようになった時、身心は十全にはたらき、人間存在全体が向上するのであるとしています。

■まとめ

ストレス時代といわれる今日、あなたも過度の緊張状態に陥りやすいですが、ここで紹介をした方法を修練すれば、心身ともに健康でより良く生きていけることでしょう。

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