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正しい横隔膜呼吸は、赤ん坊の呼吸です。

しかし、その健全な横隔膜呼吸というものが、子供が大きくなるにつれて減少して、小学校の高学年になると横隔膜呼吸ができる子供は皆無と言えるようになってしまうようです。

■横隔膜呼吸の正しいやり方とは

そこで今回は、横隔膜呼吸で、おなかの底まで呼吸を通す正しいやり方について、書いていきます。

あなたも含め多くの人が正しい横隔膜呼吸を行なう能力とテクニックを失ってしまった理由は、様々ですけれど、今はとにかく、健全な横隔膜呼吸を回復させるためのやり方を実践してみましょう。

それによって、あなたが呼吸するたびに健康と喜びに満たされる様になるでしょう。

■健康な赤ん坊の呼吸とは

健康な赤ん坊の呼吸には二つの特徴があります。

第一に、おなかの筋肉がゆるんで完全な腹式呼吸ができる状態になっています。

第二に、呼吸する度に背骨がある特定の方向に曲がります。

つまり完全な横隔膜呼吸とは、おなかがふくらむだけでなく背中がある方向へと動くのです。

この「健康な赤ん坊」の呼吸のやり方をを身につけて、身体が本来もっている完璧な深い横隔膜呼吸でおなかの底まで呼吸を通すことをマスターしてください。

■横隔膜呼吸を体得する― 仰臥姿勢―

健全な横隔膜呼吸は、横になった状態で行なうのが最も自然です。

そこで、最初に横たわった状態で横隔膜呼吸を磨き、次に椅子に座った状態で曰常生活にそれを活用する方法を身につけるのです。

それでは、両手を身体の両脇に伸ばして横になってくつろぎましよう。

足の裏を床につけたまま適度に離して、両ひざを上に曲げてください。

では、腰を中心とした背中の部分をゆっくりと数秒かけながらそらせて、そのあとで床にもどしてみましよう数秒間じっと横たわってください。

ゆっくり穏やかな動作のくり返しの中で、腰から背中にかけての微妙な感覚を感じとってください。

続いて腰をそらせて、ゆっくりとおなかをふくらませながら息を吸つてみましよう。

それから腰を床にもどして、ゆっくりと深く息を吐きます。

この動作をゆっくりと静かにくり返してください。

この動きをくり返しながら、尾骨の動きを感じてみましよう。

腰をそらせて息をおなかいっぱい吸い込むとき、尾骨が順番に床を転がっていって最後に先端の尾てい骨に達するのを感じてください。

さらに息を吐きながら腰をまっすぐにすると、今度は尾骨が背中に向かってさっきとは反対方向に転がるのを感じてください。

この尾骨という忘れられがちな部分が、呼吸といかにパーフェクトに連動しているかをじっくりと感じてみましよう。

これをくり返しながら、ちょうど肋骨のいちばん下の骨がウエストとぶつかるあたりに両手をおいてください。

呼吸をくり返しながら、息を吸い込んだときにおなかが前方と左右両側にふくらむのを両手で感じてください。

息を吸うとドーム型の横隔膜が平らになって、おなかが前方や左右にだけでなく背中の後ろのほうにもふくらみます。

息を吸うたびにおなかがふくらんで、息を吐くたびにおなかがしぼむのを感じてください。

呼吸するたびに身体の内側で何が起こっているかを思い描いてみましよう。

腰をそらせて息を吸うと、横隔膜は平らになって腹部のくぼみ(腹腔)に向けてなだれこみます。

このとき腹筋が弛緩していれば、おなかがふくらんで内臓が活動するための充分なスペースが残されます。

息を吐くと横隔膜は胸のくぼみ(胸腔)に向かってドームのような形にふくらみます。

さらに呼吸とともに背骨はそり返ります。

これが背骨を伸ばし内臓をマッサージする効果をもった、本来の正しい呼吸です。

こうした呼吸によって、体内は新鮮な酸素を含んだ血液で満たされ、しなやかで柔軟な背骨がつくられるのです。

■横隔膜呼吸を体得する―椅子に座った姿勢―

それでは、こんどは椅子に座わり、ゆったりと楽な姿勢で腰をおろしてください。

できれば、まっすぐな背もたれのついた椅子を使いましょう。

ゆっくりとした動作で、腰を中心とした背中の部分を弓なりにそらし、それから椅子の背にぴったりとつくようにもどしましよう。

これは先ほど床の上で行なったものと同じ動きですが、重力に対する身体の位置が違うために、ちょっと違つて感じられるかもしれません。

腰をそらせたり、まっすぐにしたりするとき、座骨の上で身体が前後に揺れるようすに注目してください。

この動作を最初はおおげさなくらいに大きく何度か行なってください。

それから、だんだんと小さく微妙な動きに変えて行きましょう。

腰の動きに集中しながらも、実際の動きは周囲の人の注意をまったく引かないくらいにそっと行ないましよう。

それでは、この動きに呼吸を加えましよう。

腰を大きく、しかも静かに動かしてみましよう。

次に腰をまっすぐにしながら、息を吐いておなかから空気を抜いてください。

さらに息を吸うと、おなかの力が抜けてとてもリラックスしてきます。

呼吸しながらおなかをふくらませたり、しぼませたりしてください。

呼吸とともにおなかの筋肉が弛緩していくように、体内の体験に意識を集中させましよう。

次に、肋骨の下のところに両手をおきましょう。

息を吸うと、あなたの腹部が前方と左右にふくらみます。

それを手で感じてください。息を吐くと腹部はしぼみます。

おなかがふくらんだりしぼんだりするのを感じ取りながら、静かにゆっくりと深い呼吸を複数回くり返してすると良いでしょう。

息を吸い続けながら、あなたのふくらんだおなかの中心にまで充分に空気を送りこんでください。

息を吐く際には、完全にしぼり出すかのように身体からある限りの息を吐ききってみてください。

さらに数分間呼吸を続けてから、リラックスしてください。呼吸を行なう前と比較して、身体にそれ相応の違いが感じ取れますか?
 

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