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ナイハンチ(ナイファンチ)の型の鍛錬によって、空手の気息、手、足、腰の空手技法の基本的な土台と空手力を発揮する身体がつくられていき、自分の身体を術として使う基礎が養成されるのです。

身体の運用によって、極意といわれる技へと進化させるさせるためにナイハンチ(ナイファンチ)の型は編成されていて、一見単純な術技に外見上は見えてしまうが練磨の果てに到達する技は、一撃必殺の極意の技そのものになっていなければなりません。

ナイハンチ(ナイファンチ)の型の第十二動作から第十五動作までの解説

ナイハンチ(ナイファンチ)の型のポイント「第十二動作」

本部師の解説は「左側面を見ると同時に、左足を以って前面を払うが如くして、足を元の位置に復す。これ前面に蹴込む意なり」と解説しています。

まず左側面を見る時に素早く顔を左に振り向けるのですが、この動作で真半身と入り身の体勢ができあがるので下半身が浮き身となり左足を挙げるのに体重移動をすることなしに体捌きができるのです。

この動作を「波返し」とも言います。

この「波返し」は諸先生によっていろいろな解説がなされ、その意味することが統一されていませんが、重要なことは足を挙げたときに重心を移動せずに正中線を維持して浮き身で動作することです。

ナイハンチ(ナイファンチ)の型第十三動作

前動作の足を元に戻すと同時に、ナイハンチ(ナイファンチ)立ちに戻り左側面からの攻撃を受ける。

この時の両手の形に注意をしてください。

左側面からの攻撃を受けるだけであれば、左手だけで良いわけですが、この両手を一緒に使っている点が、攻防一如を可能とする術へとなっていくのです。

手だけでの受けにならないことが大切です。

本部師の解説は「上体を左にねじって側面より突いてくるのを受ける。この時、よく腕をねじる様に教える人があるが、誤れるも甚だし、何となれば手の甲を以って受ける法無し、注意すべし」となっています。

どの型でもそうですが、ナイハンチ(ナイファンチ)の型の左右両手の使い方は、特に大事で左手は右手を助け、右手は左手を助ける動きとなっています。

そのため、両手を同時に操作することが多いいので、当初はやりにくさを感じると思いますが、熟練してくると力にたよらない術として、やりやすくなってきます。

次の第十四動作から第十五動作

本部師「右側面を見ると同時に右足を以って、前面を拂う如くし、足を元の位置に復す。足を拂うは、前面に蹴込む意なり。」

続けて「右側面より突いてくるのを上体を捻じって受ける。右手は防護の意とす。」として

前段の第十二動作と第十三動作の左右を反対にしての術技となります。

和道流・大塚師の「波返し」の解釈

この動作は足払いの動作ではなく特殊な立ち方であるから慣れないと脚に力が入り窮屈な感がする。

自然の立ち方と何ら変わらない楽な気持ちであらねばならない。

それで脚に力が入っていないか,又楽な姿勢であるかを試みるのが目的であるから裏の見える程度に足を返して出来るだけ高くしかも軽く挙げ軽く戻して元通り崩れない立ち方に帰らねばならない。

右膝を伸ばしたり体重を右脚にかけたりせず軽く早く動作して足音のしないよう軽く戻す。

このように解説をしており、本部師との違いも明確です。

どちらが正しいかでなく、あなた自身の修練の繰り返しによってのみ正解は得られるもので、理論だけで考えても、堂々巡りでどうにもなりません。

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