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「空手の型の稽古はナイファンチに始まりナイファンチに終わる」(屋部憲通)と言われていますが、元は空手の訓練は、このナイファンチの型を最初に教えていたようです。

現在では、平安の型から教えているところが多い様ですが、実のところ、ナイファンチの型の名人である糸洲安恒先生は、ナイファンチの型をどの型よりもすすめられ、この型を身に付ければ空手のほぼ全部構築されたと考えられたそうです。

また、戦前、最強と言われた本部朝基はこの型を最も得意としていたのは有名な話です。

■空手の型ナイファンチは実戦に通用する技や術の宝庫

空手を武道としてとらえた場合、空手の基本型であるナイファンチから始めて、この型に含有されている真髄とも言えるものを横一直線上で非常にシンプルな型のなかから「このシンプルな型のどこに実戦に通用する技や術があるのか」を感じ取ることが重要です。

実際、やればやるほどいちばんやさしくていちばんむずかしいことがだんだんわかってきます。

やさしいのは「外に現れている動作」で、ここは全体の2割ぐらいのものです。

むずかしいのがその挙動を支配している「見えない部分」で、ここに武道として実戦に通用する技や術の奥儀があることなのです。
ナイファンチの型はまさに空手の真髄です。

■ナイファンチの型が教えるもの

①ナイファンチの型が実戦型と言われるゆえんは「攻撃は最大の防御なり」、詰まるところ受け技を使わずに、相手の攻撃に対して真半身に、はいり込む体の変化で防御して攻撃します。

②千鳥足という運足と真半身の攻撃態勢に特徴があり、運足および動きは横一直線です。

③呼吸は丹田逆式呼吸法で基本的に、呼くだけの動作で、呼ききるのと吸うのはほぼ同時なので外見上はまったくわかりません。

④左右の手の使い方は、極めて大切で、左手は右手を助け、右手は左手をサポートする動きとなっていることが大事です。活用方法は慣れないうちはやりにくいですが、修業することで慣れてくると実践しやすくなり、しかも力に頼らない動き方を構築してくれます。

■空手の型 ナイファンチは基本にして奥義

「ナイフアンチの型」の演武線は横一直線上で非常にシンプルですが、その内容は変化応用に富み、そのため沖縄では古来より、基本型でありながら実戦型と言われてきました。

実戦型と言われるゆえんは例えば、攻撃相手に対し外見上からは90度の入り身になることを特徴とし、すでにその時点で二の手を封じる構えとなっています。

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■練磨のはてに到達する技

このナイファンチの型の鍛錬によって、空手技法の基本的な土台と、空手をやるうえの基礎的体力や体格がつくられて、武道精神、気力が養成されていく。

昔は、ナイファンチ初段だけで五年ないし六年もやって、はじめて他の型を習わせるといったぐあいだった、ということです。

実地の組手が、たいへん強かったといわれる本部朝基先生は、このナイファンチ初段の型が得意で、型としては、この型だけを専門にしたといわれている。

武術はみなそうであるが、練磨のはてに到達する技は、一見極めて単純な術技に凝集されてしまうものである。

例えていえば、中国拳法、形意拳の大家郭雲深は、半歩崩拳でもってあまねく天下の拳法家たちを制したと伝えられているが、郭雲深のように、拳法の術技、拳理、心法が総合的に極限の域に達すると、技は半歩崩拳に凝集されて、それのみで無敗のものになるわけである。

■ナイファンチの型の内容は?

結論としましては、初心者にはむずかしいと思われる基本の立ち方であるナイファンチ立で、その姿勢をくずさず、横一直線上を移動して、攻防の技法を展開するナイファンチの型に練達すれば、実地の組手における転進、攻防で体が楽にいうことをきくこと。

武術的にみて、ナイファンチの型は、あまたある空手の型の中で、ひときわすぐれた武術的要素をもつ型であると確信している。

このナイファンチの型をマスターしてしまえば、空手独特の相手の内部に威力を浸透させる突き『当破(アティファ)』ができるようになります。

■ナイファンチの修得のためのはじめの一歩

型の修得とは、「外・内」の同時進行で行ない、目と言葉で学べる「外」から、型の挙動を支配している目に見えない部分、すなわち「内」を学ぶことです。

その結果、「内」なる部分の検証ができ、かつ型と同時に形(技)が形成され、また実戦に必要な術が形成されていくと言えます。

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