「人生の意味とは何か?」「人はなぜ生きるのか?」
あなたも、そんな第一義的な疑問を心の中にお持ちではありませんか。
アドラー心理学のアルフレッド・アドラーは、「一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」と言っています。
ということは「あなたが生きる意味とは?」と問われているんだということです。
「生きる意味」は探したり、与えられるものではなく「見つけ出す」ものなのです。
いずれにしても 意味を問われているのがあなた自身だとしたら、それにどう答えていけばいいのでしょう?
人間が生きる意味とは何なの?
全てを包括する大宇宙は、ビックバンにより常に膨張拡大を続け、進化向上しているのが現実の世界と言えます。
そのことから、自然界の生き物である人間の生きる意味というものは、その先天的大使命としての進化向上に順応することによって、健康的にも運命的に常に幸福に恵まれるように最初から作為されてるということが宇宙法則から導き出すことができるのです。
そこで自然界の中で最も進化している人間は「万物の霊長」とも呼ばれているのです。
万物の霊長たる人間としての理想的な生活目標はと言うと「霊性の満足」すなわち清く尊い人間の本質的な心の満足を得る ということを意味します。
もっと具体的に言えばいつも真心と愛の心で一切に対応をするようにするということになります。
そうすればどんな場合にも本当の親切や思いやりという人間の心の最高水準のものが期せずして発現してきてそれがそのまま霊性満足の生活となり宇宙本来の目的に合致した生活となるのです。
これを哲学的に言うと「創造の生活」だと言ってもいいでしょう。
そしてこうした生活は満たされないことから生ずる失望や落胆というものがなく、そのため煩悶苦悩という不愉快な心理現象が引き起こされることもまた絶対にないはずです。
ですから少しも生命に不必要な消耗も空しい疲労もありません。
あるものはただ歓喜と感謝の連続だけなのです。
あなたは健康に対しても運命に対してもいつ考えてみてもどこも何にも悪いところがないと感じた人生に生きた時どんな楽しみがあるか今まで味わったことがありますか。
生きる正しい方法を知って生きたらまことに楽しい生きがいのある人生を送ることができるんです。
生き方ひとつで楽園になるんですから、もっともっと人生を楽しまなければもったいないですよ。
脳科学にも証明された幸福な人生
現在の脳科学では、ポジティブな思考や言葉を活用することで脳の新しい神経回路が構築されて安心感、幸福感、満足感に満たされた素晴らしい将来や幸せな人生を考えるようになるということがわかってきたのです。
米国のハーバード大学で一番人気のある授業「ポジティブ心理学」の世界的権威であるソニア・リュボミアスキー博士は「生涯にわたる幸福を手にしたければ「ポジティブな言葉を使うこと」「愛すること」「感謝すること」「他人に親切にすること」などのポジティブ思考を習慣にすることです」と断言しています。
実験結果として、言葉を使ってポジティブな思考や感情をきちんと考察することで全体的な幸福度は高まり脳機能も向上をするという結果が出ております。
そのやり方は、毎晩、寝る前にその1日でうまくいったと思う三つの事を紙に書き出して、うまくいった理由を簡潔にまとめてみるとということを3か月ほど続けるという方法です。
紙に書くということは曖昧に考えているのとは違い明確に言葉にすることで、それを行った本人の幸福度は上昇し続け憂鬱度は下降し続けるということがはっきりしたということです。
これはごく最近になってわかってきたことなのですが、細胞の中の遺伝子は目覚めていて機能する部分と眠っていて機能しない部分とがあり、この遺伝子の機能は電灯のスイッチのようにつけたり消したりすることができるとのことです。
また全遺伝情報のうち実際に働いているのは5~10%にすぎないと考えられております。
このことから一人の人間の持つ潜在能力はとてつもなく大きいということは容易に想像がつきますよね。
つまりあなたに都合のよい遺伝子は目覚めさせてどんどん働いてもらい都合の悪い遺伝子は眠ってもらうことで日常生活で経験する肉体的および精神的ストレスが緩和されます。
あなたが「幸福」「平和」「愛」「楽しい」「素晴らしい」「元気」「心地よい」といったポジティブな言葉を心がけて使うことで脳内の神経回路が新しくプラス思考に作り変えられ、より幸福感が増すことに加え健康遺伝子がオンになり病気にもなりにくくなります。
さらに健康で笑顔になると人に好かれるので仕事でも成果が出て運も向上するということです。
生きる正しい方法を知って生きたらまことに楽しい生きがいのある人生を送ることができることの科学的根拠はここにあったのです。
人生の運命を好転させる積極的精神
「人生もっと幸福になりたい」とか「もっと丈夫になりたい」とか「もっと運命を良くしよう」などと、あなたの人生を価値高くするには心の態度を積極的にする以外の方法はないのです。
本当にあなたの人生を価値高く生かそうと思ったならば他力本願で生きては駄目なのです。
心の弱い人ともなれば「何か自分には運命が向いていない」だとか「世間がまだ本当に認めてくれない」だとかもっと呆れたやつになると「誰々が手伝ってくれない」とか何かうまくいかない時にみんな自分以外のもののせいにする人がいますが由々しき勘違いであること甚だしいことですよね。
もっとはっきり言えばやれ運命がつまんないの人生がつまらないのなどと言っている人はその考え方がつまらないんです。
幸福も成功も健康もあなた自身の中にあるということです。
運が向こうからあなたの方へお客のように来るんじゃないんです。
全ての幸福や幸運は自分が呼び寄せなければ来ないんです。
自分が呼び寄せるというのは自分の心が積極的にならない限りは呼び寄せられないんです。
要するに土台を考えないで家の構造ばかり考えたってその家はすぐに耐えられない家になっちまうでしょう 。
人生もまた然りです。
「天は自ら助くるものを助く」
あなたの人生を価値高く生かすのは誰が何と言おうともあなた自身なんです。
あなた自身の心はどんな運命に対しても、どんな健康に対しても積極的かどうか?
とにかく、あなたの心は本当に尊いか強いか正しいか、清いかをあなた自身で考えてみれば明らかでしょう 。
そうすれば、一服の薬を飲まなくても、何も特別な勉強をしなくても、これからの人生を価値の高いものに幸福に満ち満ちたものにするのにはワケないってことが自覚できてくることになります。
成功者は心が極めて積極的
あなたが本当に価値高い人生に生きようとするならば心というのがどれほど重要かということがご理解いただけたことでしょう。
尚且つ価値高い人生に生きようとするならば何と言ってもどのような時でもあなた自身の心をへこたれさせてはいけないということなのです。
心をへこたれさせると積極的と反対の消極的な状態になってしまうからです。
心が消極的になったらもう健康はもちろん運命も残らずほころびてしまうことになります。
なぜかと言うと人間の生命の中にある人間だけに与えられた秀でた力というのは心の持ち方一つでその人間の生命をプラスにもマイナスにもしてしまうとんでもない作用があるといえます。
とくに成功する人はその心の内容が極めて積極的といえます。
一例をあげるとすると日本ではあの有名な豊臣秀吉。
若い頃に出世街道をまっしぐらに行ったあの秀吉を考えてみたら自分に学問や経験があろうとなかろうと心の持ち方一つによって早かれ遅かれ人生の運命のカギを握るんだということに気がつくでしょう。
今と全然違ったあの戦国時代に生まれは水呑み百姓。
あの時分の水呑百姓といえば今のルンペン以下です。
その身分も何もない秀吉がついに天下の兵馬の権を手にしたという事を考えてみた時、いかに積極的な心が大切かが納得できるのではないでしょうか。
秀吉の幼名は日吉丸と言いますが、非常に貧しい水呑百姓の家に生まれながら「自分は他日必ず偉い人間になれる人間だ」ということを思い込んでいた。
それは母親が天に輝く太陽が懐に入った夢見て、身ごもったという。
今と違って科学思想のない時代ですから、迷信と笑えば笑えますけれど、母親は一途にそう信じて、生まれた時直ぐ近くの寺の和尚が「お日様の生まれ変わり」で日吉丸と名付けたのだそうです。
そして母親が乳をやりながら、たえず「日輪が懐に入った夢を見て生まれたのだから、お前の父親は空に輝くお天道様だ、いまにえらくなくなるよ」と語り聴かせながら育て上げたということです。
こうして育った日吉丸は「俺は普通の人間じゃない。必ず偉い人間になれる人間だ」と思い込むようになったと言われています。
こうした事実から、心の持ち方一つが結局人生の成功を決定しているということがおわかりになるでしょう。
結局、積極的な心、もっと優しい言葉で言えば「尊く、強く、正しく、清く」という、この心が日吉丸を階級の高い価値ある働きをさせたことになります。
まとめ
人間は長い長い年月をかけ丹精を込めて宇宙の想いにより創造されたのです。
したがって人間の生きる意味とは宇宙そのものが生きているひとつの大きな生命体であり、進化を遂げているとすればその進化向上に順応することにたどり着くのではないでしょうか。
そして人間は地球上の生命体の中で最もの発達していて自由にどんな生き方も選択できるです。
しかし、こうした人間中心のエゴや飽くなき欲望を進歩の原動力にしてきた弱肉強食の論理が前面に出てきて競争が激化し核兵器の開発から、今や地球を滅ぼしかけている自然破壊や環境汚染なども同じ発想の延長線上にあるといってよいでしょう。
最近の科学の進歩から生命体を研究したところ、こうした弱肉強食の進化論ではなくて、人間の細胞の働きを見るだけでも共生的で個々の細胞は常に全体に奉仕する形で働いているのです。
そして全体は個々の細胞が生きられるようにコントロールして、その個々の細胞間でも助け合いや分かち合いが行われているのです。
その姿は自然の世界の理想的なあり方そのままを体現しているのです。
命は人間がつくりだしたのではなく、大自然からの授かりものです。
その人間は一人一人みな違いますが、大自然の進化向上のために「万物の霊長」として、とてつもなく大きな潜在力を与えられ、その力を発揮するための心を授かっているのです。
そのことから、自然界の生き物である人間の生きる意味というものは、その先天的大使命としての進化向上に順応することによって、健康的にも運命的に常に幸福に恵まれるように最初から作為されてるということが宇宙法則から導き出すことができるのです。
あなたも「人生の意味とは何か?」「人はなぜ生きるのか?」という根源的な問いを発し続け、この宇宙に二人といないあなたの存在価値を創造して価値の高い生きがいを感じてください。