
空手の組手競技(試合)で勝利するには攻め方をしっかりと体得しなければなりません。
突きから蹴り、蹴りから突きへと自由自在に手足を使いこなして連続攻撃で相手に反撃のスキを与えない見事な攻撃技があって勝利者となるのです。
こうした勝利者になるには、常日頃の技術の修練の積み重ねがあって、達成できるのです。
試合だけが空手道の目的ではありませんが、ここでは試合で成果を出したいと!という方は、是非お読みください。
空手の組手の攻め方のポイントはリズムを見極める!!
空手の組手の攻め方のポイントは、常に対戦相手のリズムを見極めることが大切です。
リズムとはあなた自身や対戦相手すべての人が、持ち合わせている動作の癖が技を仕掛けようとしたときに予備動作としてあらわれるはずです。
あなたはほとんど気がつかないでしょうが、自分の身体に自然に備わった固有のリズムが必ずあるということです。
特に試合では、対戦相手の一定のリズムを見つけ出して、いかに自分のリズムに誘い込み有利な状況を生み出すかが勝負の結果に相当の影響を及ぼすものと言えます。
例えば、対戦相手の得意技が前蹴りとして、この前蹴りを仕掛け出す前の動作をよく観察していると、必ずある一定のリズムが見つかるに違いありません。
そのリズムの動作に全神経を集中して蹴りを出す寸前、相手の懐へ深々と飛び込み、中段突きなどで決めるのです。
あなた自身が持っている固有のリズムを相手に盗まれないように、常にリズムを変えたりして最善の注意が必要です。
このように、空手の組手技術は技を出す強さだけでは解決出来ない要素があります。
対戦相手は常に動いているのです。
鍛えあげた技でより有効な攻め方が出来るよう、無形の効果を追究することが一歩前進につながることになります。
空手の組手における気力の充実と平常心が勝利をもたらす!
空手の組手における気力を生む根幹は普段の練習で培った技術的あるいは体力的な自信です。
いかにその気力を100%相手にぶつけていくかは、自己との戦いです。
気とは集中力のことと言えますが自由組手や組手競技(試合)ではチャンスを生み出すために全精力を傾注して気を充実させなければならないのです。
例えば対戦相手を「いやな相手だな」という思いが一瞬でも脳裡を横切った場合、戸惑いが出てきて、この段階で100%の気力を集中することはあり得ませんので、この勝負は勝つことができません。
とにかく、あなたの力に自信を持つことです。
この点は、日頃の練習を、いかに納得のいった練習をするかに依ります。
そしてあなた自身に向かって「私は他の誰よりも充実した練習を積み重ねてきたので負ける筈はない!」、と言い聞かせ自分の力を信ずることです。
充実した練習とは、練習時間の長さでなく、いかに同じ時間で他の人よりも多くの効果をあげるかという密度の問題です。
あなたも試合に出た経験があればお分かりのことかと思いますが、試合場に上ったときの興奮状態は、自分の身体が自分のものでないという、一種極限の状態になります。
この極限の状態の中でこそ日頃の濃密な練習量とそれに裏打ちされた自信とが真価を発揮されるのです。
相手も条件は同じであり、いち早く平常心を取り戻し、気を充実させた方が勝ちを制することになります。
気は勝利への第一歩
試合場に一歩踏み出す時、気力を充実させ声に出して自分に気合いをいれます。
試合場の開始線上から審判の「はじめ!!」の合図でスタートを切る時、相手より早く進み出ることは気で一歩「先」を取る優越感にもつながります。
ジリジリ、と目線を合わせながら詰め寄り、相手の気力を包み込み、「相手に技を出させる余裕」「詰め寄って相手の動きを殺し、先に仕掛ける余裕」が感じられたときに勝負が決するのです。
相手とのかけひきは気の調和が大切
例えば、誘いをかけているのに気を充足させて相手に全部ぶっつければ、誘いに乗ってくるはずなどあるはずがないのです。
そんな時「スーツ」と気をはずせば、その目的を果たすのに大いに効果が期待できるはずです。
「外に発散する気」
「内に秘めた気」
「内外に気を分割する気」
「気を完全に抜く(はずす)」等々
気を状況によって使い分けることによって、あなたの納得のいった行動が生まれてくるのです。
気で押すことはやはり受ける自信、攻撃の自信あってこそ生まれる精神の産物かも知れません。
日常生活と練習との重複作業が気力を生み、その「気」は心技体の調和でもあり、このことが相手とのかけひきに大切なのです。
こうした、自分の納得のいった行動こそ気力への新たな開発と維持につながっていくのです。
まとめ
空手の組手 攻め方を制覇する|ダントツに成果が出る秘密はこんな所に!をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
対戦相手のリズムを見極めることと気力の充実と平常心が勝利をもたらすと言ったことで、これは組手の攻め方だけのことではなく空手道の真髄に迫るものです。
あなたの空手道の技術向上の一助となると確信しています。