ナイハンチ(ナイファンチ)の型は横一直線上の動きを全てナイハンチ(ナイファンチ)立ちを崩さずに対戦相手に対しては半身の入り身で対応することで常に対戦相手の攻撃を封じる構えになっているのが特徴です。

空手の型 ナイハンチ(ナイファンチ)の戦略

今回の第8動作から第11動作では、入り身でスキなく右足から間合いを詰めるのに、両足の踏ん張りや蹴りを消すことが大事な事です。

この気配を消した間合いの詰めに対戦相手は、追い込まれて、こちらの仕掛けた隙に反応して技を出してくるので、簡単に防御できるわけです。
そしてそこから、正中線を確保した連続技を力にたよるのでなく、入り身と浮き身で繰り出せるように修練します。

ナイハンチ(ナイファンチ)の型第8動作の重要性

第8動作は半身の入り身で右足を左足の前を浮身で交叉させ左足の左に運び、間を詰める。


体勢は半身の入り身であるが構えが、あえて左拳は左腰に置いたままなのでそこから上位の部分が、隙だらけのまま対戦相手に向かうため相手はその隙だらけのところを攻撃せざるをえなくなってしまうわけです。

すなわち、相手の攻撃を誘導して、次の第9動作で相手の攻撃をかわしていくのです。

ここが非常に重要なポイントでして、相手の攻撃があってから受け技を出すのであれば、相手のスピードある攻撃は防ぐことができません。

しかし、あらかじめ攻撃目標を限定して誘い込むわけですから、簡単に防御が可能となり、防御した瞬間には、次の攻撃が仕掛けられ、常に戦いの主導権を維持できているわけです。

あくまでも受けてから攻撃に転ずるのでなく防御即攻撃の態勢になっていることが重要です。

ナイハンチ(ナイファンチ)の型の対戦相手は?

型のなかでは第8動作は左方向で、続く第9動作が正面を向くため、違う方向からからの攻撃を躱しているように思いがちですが、ナイハンチ(ナイファンチ)の型の対戦相手は一人です。

ナイハンチ(ナイファンチ)の型第10動作

次の第10動作の写真を見てください。


本部朝基師と大塚博紀師の形が違っています。

本部師はこの動作の解説を「右手は下に打ち落し、左手は手先で円を描くが如く外側より上部に打ち上げ、図のごとき姿勢となる。

この型は敵の突っ込み来るをのを右手で下に打ち落す」としています。

それに対して大塚師は、写真では右手が下段払いになっていますが、中間動作として左拳で正中線上を挙げ突きをしてからのこの形になります。
第9動作で防御して、すぐに対戦相手の二の手を封じて正中線を確保してから下段払いとなっています。

ナイハンチ(ナイファンチ)の型第11動作のポイント

そして第11動作は本部師の解説は「左拳を以って前面の敵の顔面をなぐるが如く、充分に打ち伸ばすと同時に、右の手首に左肘を乗せる」としています。

大塚師の場合は左拳上段裏打ちから、その手を引き付けながら右手は左肘に添えて左上段懸け受けとしています。

両師とも右手を左肘に添えて左拳で攻撃技を繰り出していますが、ここも非常に大切なポイントです。

この時に両肘を締め、肩を下げることが瞬発力の源泉になるのです。

ここまでの一連の連続技を正中線をしっかりと捉えて入り身や浮身を駆使して力技ではなく、力を抜いた柔の中の剛の瞬発力を創り上げていく重要な部分です。

是非注意深く入念に工夫して練習しましょう。

こうした工夫が応用のとき大きな効果を発揮するのです。

大塚博紀師は、「これらの技術(極意)を言葉で伝えることは不可能であり、修行者各自が工夫と練習によって自得するしかない」と述べています。

単純な動きの基本の技の型のみを反復練習で繰り返して練習して、いくら時間をかけても「極意に至る」ことはありません。

練習量と共にその技術の質をも含めた体感を通しての心身の鍛錬の心掛けなければなりません。

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)については、以下のようなコンテンツもご紹介しています。

空手の型 ナイファンチは基本にして奥義

空手の型はなぜナイハンチからはじめるのか?

空手の型の基本であり真髄でもあるナイファンチ(ナイハンチ)の型の解明

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)≪その1≫「正中線と丹田」

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)≪その2≫用意から第1~2挙動 遠山の目附け

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)第3挙動 真半身の入り身と浮き

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)第4挙動と第5挙動「体全体の力で突く」

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)第6挙動と第7挙動 攻防一如

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)第12挙動~第15挙動 波返しと浮き身

空手の型 解説!ナイファンチ(ナイハンチ)第16挙動~第18挙動 夫婦手の解明

空手の型や空手の流派の種類などについて関係した記事もご紹介しています。

空手の型とは

空手の型の意味するものとは?船越義珍師の「空手道六訓」より学ぶ!

空手の流派の種類!空手の流派って何?空手を始めようとする方‥必見です!

空手の型 平安(ピンアン)は本当に初心者用の型なのか?

空手で学ぶこと!和道流創始者・故大塚博紀名人の武道論

空手とは何か?伝統派の和道流に学ぶ人生不敗の極意!

空手の基本技!その場突きで極意に直結!

空手の型の練習メニュー!術から芸の域に達する型上達の方法?

丹田呼吸法をはじめ横隔膜呼吸なども関係した記事として色々な角度からご紹介していますので参考にしてください。

呼吸法で人生が変わる!だれでも手に入れられるストレス対処法

呼吸法の効果!正しい呼吸の仕組みと働き

呼吸法はストレスと緊張を解放する

不安を解消する呼吸法はストレスを軽減し感情をコントロールする

正しい呼吸法は自律神経を整え病気を予防・治癒する

呼吸法の効果で特筆すべきは集中力と行動力を高めること

横隔膜呼吸とは自然の正しい呼吸ですが成長と共にできない人が多い!

横隔膜呼吸 やり方【その1】 画像と身体意識で呼吸をイメージで体感する

横隔膜呼吸 やり方【その2】おなかの底まで呼吸を通す方法を体得する

横隔膜呼吸 やり方【その3】片鼻呼吸で自律神経を整え心と身体を統合する

丹田呼吸法の効果は横隔膜を活性化して身心を健康強化!

丹田を鍛える効果とは何か?丹田の知られざる秘密・・・

丹田呼吸法は人間を生涯にわたり成長させるための秘法

丹田呼吸法と瞑想!白隠禅師の内観法と軟酥の法は身心修養の秘法

少しでもあなたの悩みに該当するような内容があれば、御覧ください。

最後まで記事をお読みいただきましてありがとうございました。