昨今は、自分たちの健康は自分たち自身で責任を持とうとしている人が増えているようです。
身体にいい食物をとり、呼吸法を意識的に行ない、適度に運動し、身体をマッサージするというシンプルな行ないが、健康面で大きな利益がもたらされることにたくさんの人々が勘づいていると言えます。
西洋医学は伝染病や緊急の手当てを要する病気には大いに効果を及ぼしてくれます。
食中毒にかかった人々は、やはり鍼灸ではなく抗生物質による治療を選びます。
しかしその他の慢性疾患に対しては、西洋医学はかなりとぼしい実績しかもっておりません。
■正しい呼吸法は自律神経を整え病気を予防・治癒する
そこで今日は、常日頃、健康に気を配っている人のために、正しい呼吸法は自律神経を整え病気を予防・治癒するについて、書いていきます。
■正しい呼吸法
現代人の日常は、私たちの先祖には縁がなかった多種多様な欲望にせっつかれています。
無論のこと、昔も物理的な欲求やリスクはいろいろありましたが、現代生活にはまた複雑な精神力の消耗感が伴うと言えます。
慢性疲労症候群のような現代特有の病気があるのもうなずけます。
意識的呼吸法のすばらしい効能のひとつが、エネルギーのレベルに直接働きかけるという点です。
簡単にいうと、正しい呼吸法をすればするほど、自律神経は整えられ肉体はより多くの活力に満たされるのです。
しかし、呼吸法自体は、誰に頼ることもなく、簡単なので、「こんなことで病気が治るわけがない」と思っている人が多く、これを読んでいるあなたもそのように思っているのかもしれませんね。
そこで、「騙されたと思ってもじっこうしてみてください!」とあえて、一言を付け加えておきます。
お伝えしたいのは、生活に正しい呼吸法をとり入れはじめれば、もし、今、あなたが身体的疾患を抱えていたとしても、その多くは快方に向かうと言って間違いないでしょう。
■その根拠は極めて明快でオーソドックス
人間の身体は、体内の毒素の70パーセントを呼吸の作用で体外に押し出すように構築されております。
そして汗や排便や排尿と共に排出される毒素はほんの少しなのです。
もしも、あなたの呼吸が本格的に効率よくされていないのだとすれば、体内の毒素はきちんと放出されていないことが考えられます。
つまり、呼吸を通して身体の外に排出される毒素が本来最良とされる70パーセントに満たないとしたら、腎臓をはじめとするその他の臓器がその分無駄に働かなければならないのです。
この過重労働によって、さまざまな病気が作用する土俵を身体中に提供してしまうわけです。
■呼吸法は自律神経を整える
呼吸が数分間できなかったら、あなたは死んでしまうのです。それほど呼吸は大事なものなのです。
そこで意識的な正しい呼吸法は一日を通して安定したエネルギーの流れをつくり出します。
この呼吸法を始める以前、私のエネルギーは起伏が激しく、まるでジェットコースターのようでした。
気分が盛り上がっているときの私は陽気で積極的でしたが、いったん落ち込むと不機嫌になり、憂うつな気分のまま怠慢な生活に陥ってしまったのです。
いうまでもなく、鬱々とした状態のときは建設的なことも全然する気になれませんでした。
ところがある年に、毎朝二つのことを実践するようになって以来、ジェットコースターの起伏が少なくなりました。
その二つとは、呼吸と瞑想です。
さらに数年後には、私のジェットコースターはすっかり消えてしまったのです。
今の私は、そのときの不安定な気分を思い出すことができないほど安定した前向きな気持ちで日々を過ごしております。
■正しい呼吸法は自律神経を整え肉体はより多くの活力で満たす
結論としましては、正しい呼吸法をすればするほど、自律神経は整えられ肉体はより多くの活力に満たされるのです。
内臓は自律神経によって支配されているので、意志の力ではコントロールすることができません。
ところが呼吸だけは意志の力でコントロールすることができるのです。
その呼吸を意志の力でコントロールして正しい呼吸法を実行すれば、連鎖反応的にほかの臓器もコントロールすることができるようになるのです。
その結果、正しい呼吸法によって、自律神経が整えられ、内臓の働きも整って、そして自然にあなたに適した食事や今何をなすべきかもわかるようになってきます。
■あなたにも簡単にできる方法
正しい自然呼吸は、赤ちゃんの呼吸にみることができます。
この赤ちゃんのような人間本来の正しい腹式呼吸が自然呼吸なのです。
この正しい腹式呼吸を行うと、酸素と炭酸ガスなどの老廃物とのガス交換や内臓運動や全身の血液循環も十分に行われ、副交感神経の働きもよくなって、自律神経のコントロールができるようになります。
あなたにも簡単にできる方法は、下腹をへこませながら吐く息に力を入れながらゆっくり吐き切り、力を抜いた反動でおなかが膨らむと同時に息を吸い、吸いきったところで、少し息をとめてから、また最初に戻り、吐く息から繰り返し続けてください。